植物の一生


 
 高校生以上なら理解できる書き方をしています。専門用語はなるべく少なくしているようです。
 内容は題名の通り、植物の一生を種ごとに書いています。
・ワラビ
・ナズナ
・タンポポ
・チシマザサ
・アオモリトドマツ
・ブナ
の、6種類の植物です。
 
題名 植物の一生
著者 内藤俊彦
出版社 研成社
発行日 昭和60年2月1日 第一刷発行
値段 980円

釧路湿原を歩く

 著者は読売新聞社の記者。釧路支社にいた時の釧路の大自然やそこに住む人たちの営みを綴った本。
 新聞記者の目はさすがに鋭い。いろんな角度からの目線を持っている。色々な角度からの取材がなせる技でしょう。
 始まりは1979年。釧路湿原がまだ国立公園になる前からの話です。
 第一章 冬への序章
 第二章 氷と雪の季節
 第三章 季節の移ろい
 第四章 原野の祭
 第五章 タンチョウの家
 
題名 釧路湿原(くしろしつげん)を歩く
   (福音館日曜日文庫)
著者 近藤泰年
出版社 福音館書店
発行日 1988年2月29日 初版発行
値段 1,600円

おこぜの空耳


 
 埼玉県の奥秩父の伝承的民俗学?
 それほど古くはない昔語り。本当にあった事かどうかは判らない。ただ、話す者たちにとっては実際に起こった事なのでしょう。秩父の山の恐ろしさを語る話が6話。
 第一話 天狗の腰かけ松の怪
 第二話 オコジョの祟り
 第三話 山の神の遊び場
 第四話 山吹沢の怪魚
 第五話 浜平風聞
 第六話 おこぜの空耳
 
題名 おこぜの空耳(そらみみ)
著者 遠藤ケイ
出版社 かや書房
発行日 1991年10月28日 初版第1刷発行
値段 1,800円(本体 1,748円)

自然暦

 「自然暦」とは、『暦の上では』ではなく体感的な暦の事です。日本は縦に長く、季節の進み具合もかなり違います。その土地土地によって体感的な暦は違うものです。それらを一同に集めたものです。
 
 例えば
『トットが来たさ粟を蒔け、カッコウの来たさ豆を蒔け。』(陸中早池峰地方・トットはツツドリらしい。豆は大豆らしい)
 このように、○○が何々だから何々せよ、とか。○○が何々だから××だ。というものが多いようです。それも○○は見た目の自然現象が多く、その下は農業のその時期のすべき事や、漁業の旬物の獲れ時などが多いようです。暦と生活が直結しているという事です。
 
 こんなのもありました。
・・・松茸の多い年は米が不作
 まったく、昨年(2010年)がその通りでしたね。
 
 ただ、意味の判らなくなってしまったものも多いようです。
 

 
題名 自然暦
 (生活の古典双書4)装丁(箱入り)
著者 川口 孫治郎
出版社 ㈱八坂書房
発行日 昭和47年3月30日 初版第1刷発行
      昭和54年6月30日 初版第2刷発行
値段 1,200円

 
 
以下雑文。
中に古今和歌集の一首が出ていましたので。
 
「春来ぬと人はいへども鶯の鳴かぬかぎりはあらじとぞ思ふ」
      — 壬生忠岑 みぶのただみね —
 
「早春賦(そうしゅんふ)」の歌詞
春は名のみの 風の寒さや
谷のうぐいす 歌は思えど
時にあらずと 声もたてず
時にあらずと 声もたてず
 
上の歌を下敷きにしたわけではないでしょうが、こういう感覚(名ばかりの立春など)は日本人好みというか、逆も真なりで名より実というか、どちらも日本人の身に沁みたものなのでしょうね。

植物の自然史


 
 大学で使用される教本のような本です。かなり専門的で難しいですが、所々素人にも面白い部分があります。
 素人にもわかるであろう、興味を引くであろう部分を目次から拾ってみます。
 ・種子散布の生態学
 ・アズキ野生種の分類と分布
 ・木材解剖学
 ・種子の形態学
 ・花粉形態
などです。
 「アズキ野生種の分類と分布」では、栽培されるアズキの野生種の一つが日本にもある「ヤブツルアズキ」である。などは知ってちょっと得した気分。雑学に使えそうです。
 
題名 植物の自然史(多様性の進化学)
遍著 岡田 博・植田邦彦・角野康郎
出版社 北海道大学図書刊行会
発行日 1994年1月25日 第1刷発行
    1995年12月10日 第3刷発行
値段 3,090円(本体3,000円)

写真作法・写真批評・写真随筆

 土門拳の写真の本です。
 
 土門拳と言えば、戦前から活躍していた写真家ですが、やはり戦後の活躍が目覚ましいようです。そんな年代ですから、私の父の年代の人という感じですね。その頃の写真の傾向は戦後の貧しい人たち、貧しいけれど生き生きとしていた子供達等のポートレートなどが良く撮られていたように感じます。今考えるとそれらは完全に土門拳の影響と言っていいのではないでしょうか。子供の頃ですから、そんな写真に興味はあるはずもありませんでしたが。
 しかし、時を経てそれらを見ると何故か心揺さぶられる物がありました。それが土門拳の力だったのだと、今は感じています。
 さらに土門拳と言えば、「古寺巡礼」に代表されるように、仏像や古典芸能など、日本の原点ともいえる物を沢山撮っています。それもやはりアマチュアカメラマンだけではなくプロカメラマンに強く影響を与えたのでしょう。
 同時代に土門拳を感じたかったという思いです。
 
 「写真作法」「写真批評」「写真随筆」ですが、これらは写真を載せているものではなく、写真についての土門拳の思いなどがつづられた本です。一度は読んでいるはずですが、難しくて殆んど脳に入っていません。残念です。何時かもう一度読み直してみようと思っています。
 

 

 
題名 写真作法
著者 土門 拳(どもん けん)
出版社 株式会社ダヴィッド社
発行日 1976年9月15日 初版発行
      1991年10月15日 14版発行
値段 1,900円(本体1,845円)
 
題名 写真批評
著者 土門 拳(どもん けん)
出版社 株式会社ダヴィッド社
発行日 1978年5月15日 初版発行
      1991年10月15日 8版発行
値段 1,900円(本体1,845円)
 
題名 写真随筆
著者 土門 拳(どもん けん)
出版社 株式会社ダヴィッド社
発行日 1979年6月15日 初版発行
      1990年10月15日 5版発行
値段 1,900円(本体1,845円)

醒睡笑(せいすいしょう)


 
 「醒睡笑(せいすいしょう)」は落語の原点ともいわれる本です。また著者の安楽庵策伝(あんらくあん さくでん)は落語の祖ともいわれます。
 安楽庵策伝は安土桃山時代から江戸時代前期の僧で、京都の誓願寺の法主(ほっす)となった人物です。非常に話術にたけた人物だったそうです。その安楽庵策伝が隠居して、誓願寺内の安楽庵という庵で書いたのがこの「醒睡笑」です。
 「醒睡笑」は簡単に言うと、当時の面白おかしい話をまとめた笑話集です。
 
 今でも誓願寺では

当誓願寺では、毎年十月初旬の日曜日に「策伝忌」を営み、追慕の法要とともに奉納落語会を開催しております。
                (誓願寺のホームページより)

だそうです。
 
題名  醒睡笑
著者  安楽庵策伝
訳者  鈴木棠三
  (東洋文庫31) 装丁(箱入り)
出版社  平凡社
発行日  1964年11月10日 初版第1刷発行
       1986年6月1日 初版第18刷発行
値段  1,900円